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1.  第16回大会報告
 ハイデガー・フォーラム第16回大会は、さる9月18・19日の2日間、Zoomを利用した2度目のオンライン大会として、連日、開催されました。おかげさまで、おおむね大過なく所定のプログラムを進行し、例年と同じく充実したご発表の数々と活発な質疑応答を楽しむことができたことを嬉しく思っております。講演・発表者8名、ならびに司会者8名の方々、そして、オンライン大会にご参加くださった賛同人の皆さまに、謹んで御礼申し上げます。本当にありがとうございました。今年もまたさまざまな連想を触発する清新な大会ポスターをデザインくださいました中野仁人さん、元来の開催校幹事としてオンライン大会運営のためご尽力をくださった川口茂雄さん、昨年に引きつづきご助言いただいた齋藤元紀さんにも心より感謝申し上げます。

 さて、一般発表の3名以上の発表を聞かれた皆さんの投票によって(一般発表枠の中から)選ばれる恒例の「ハイデガー・フォーラム渡邊二郎賞」の選考レースは、今年も大接戦となりましたが、総投票数29票(うち有効投票数27票)のうち、見事、串田純一さんが最も多くの票を獲得されましたことを、ここにご報告申し上げます。この結果に基づき、第6回ハイデガー・フォーラム渡邊二郎賞は、串田純一さんが受賞されることに決まりました。
 串田さん、おめでとうございます。このたびの賞に関しましても、一年後の第17回大会会場にて授与させていただきますことをご了承ください。

 なお、来年の第17回大会の開催会場は東京大学本郷キャンパス、会期は2022年9月17日・18日頃を予定しておりますが、なるべく他学会と日程が重なることのないよう再調整を余儀なくされることもあり得るため、最終的に日程を確定できるのは今年度末となりますことをご了承ください。第17回大会の統一テーマ特集は、それぞれ「自然と技術への問いII」「アメリカ哲学」です。皆様には次回大会へのご参加とお力添えを何卒宜しくお願い申し上げます。本年に引きつづき、生き生きとした哲学的交流と活発な議論のための広場を立ち上げるべく、大会立案部門では基調発表者4名の人選に目下鋭意取り組んでおります。どうぞご期待ください。

(2021/10/03 事務局より)

2.  第16回大会開催について
 事務局よりご連絡申し上げます(2021年8月22日更新、9月16日一部更新)。

 来る9月18日(土)・19日(日)に開催されますハイデガー・フォーラム第16回大会は、当初、甲南大学での開催を予定しておりましたが、依然として落ち着きそうもない新型コロナウィルス感染症をめぐる状況から、実行委員会における協議の結果、Zoom(Web会議ツール)を利用したオンライン開催を決断するに至りました。

 本オンライン大会へのご参加を希望される会員(賛同人)の皆様には、会員宛てメーリングリストのEメールにてお知らせしたURLにおいて事前登録をお願いします。従来、会場の「受付」にて徴収させていただいていた大会参加費については、当フォーラムの郵便振替口座への事前のお振り込みをお願いさせていただきたく存じます。

 また、恒例の「フォーラム渡邊賞」の選考に関しましても、Googleフォームを用いたオンラインでの審査を実施いたします。こちらも、会員宛てメーリングリストのEメールにてお知らせした要領にしたがって投票をお願いいたします。

 非会員の皆様には、Youtubeライブ配信(無料)を行います。

 今大会のプログラムもまた、「大会情報」欄に記載のとおり錚錚たる論者の皆さまにご登壇をお願いする非常に充実したものとなっております。かねてお知らせの通り、今年度の統一テーマは、「文学」です。いったい文学とは何であるのでしょうか。同じく「言語」の営みである哲学に関心をよせる私たちにとっても重大な意義をもつであろう、この根本問題をあらためて問い直すべく、本年は、平野啓一郎氏、冨田恭彦氏を基調発表者としてお迎えします。また特集「精神医学・精神分析」では、言語によって規定された私たちの宿業ともいうべき精神の病をめぐる諸問題について考察する機縁をもとめて、松本卓也氏、深尾憲二朗氏に基調発表をお願いします。併せて四名の応募発表(うち三名が統一テーマ「文学」、一名は「自由テーマ」に関する発表)も行ないます。

 オンライン開催のため、今年もまた本来とは異なる手順での参加をお願いしなければならず、予期せぬトラブルに見舞われる可能性も排除できませんが、大会実行委員一同、気を引き締めて開催準備に当たる所存ですので、何卒よろしくお願い申し上げます。

3.  電子ジャーナル第15号を配信させていただきます
 最初に、ご論考をお寄せいただいた発表者の皆様、ご執筆のみならずご校正を含め、多大なご協力をいただきましたことに対し、この場をお借りして心よりお礼申し上げます。皆様のおかげで、例年になく早い仕上がりとなりました。まことに有難うございました。
 次いで、フォーラムの皆様には、執筆者各位が大会時の議論を通して改良を加えられたご論考を、当日の熱気を思い起こしながら味わっていただければ幸いです。初めてのオンライン大会でしたが、文面を通しても、その熱気は十分に伝わってくると思います。
 そして、貴重な時間を割いて細かな校正作業に携わって下さった編集スタッフ、補佐の酒詰悠太氏、松本直樹氏、田鍋良臣氏の多大なご尽力に、感謝申し上げます。とりわけ酒詰氏には、各執筆者との交渉をすべて担当していただきました。本当に有難うございました。
 最後になりましたが、ジャーナルの表紙は、いつものように、制作者中野仁人氏に加工していただきました。氏のポスターを大会会場に飾ることのできなかったのは返す返す残念ですが、皆様には、画面を通して十分にお味わい下さい。中野氏にも心より感謝申し上げます。

編集長 秋富克哉

4.  第16回大会の応募発表者の審査について
 今秋開催の第16回大会への支持票投票について、当フォーラム賛同人の皆さまにお願いいたします。

 依頼発表4枠のほかに例年どおり応募発表4枠を設けた発表希望者の募集は、賛同人メーリングリストにてお知らせのとおり、〆切りを4月9日(金)まで延期しておりましたが、この期日までに、計4名の方々からのご応募をいただくことができました。うち3通が統一テーマ「文学」、1通が自由テーマに関するもので、特集「精神医学・精神分析」には応募者なし、という結果でした。
 つきましては、本日4月14日より、これら4本の応募要旨を、フォーラム賛同人全員(ただし応募取りまとめ担当ならびに受付アドレスの管理担当を除く)で一般審査する手続きに入りますので、賛同人の皆さまは、どうか奮って支持票をお寄せください。

 投票に当たっては、4本の応募要旨を熟読のうえ、どの発表を聞いてみたいかに関するご意見(すなわち支持票)を、フォーラム受付アドレスheideggerforum.jp@gmail.com宛てに、メールでお送りください。

その際、次の4つの点にご留意いただければ幸いです。
(1)書式は自由ですが、メール本文のなかに、投票者ご自身の氏名と、支持する応募要旨の番号と題目(副題省略可)を必ず明記し、また、なるべく支持理由もお書き添えください。コメントの長さも自由です。
(2)集計作業の便宜のため、メールの「件名」のなかに、支持される応募要旨の番号を明記くださり、「ハイデガー・フォーラム支持票:【x】【y】【z】を支持」といった文言の件名にしていただけると(x, y, zは、応募要旨の番号)、大変ありがたく存じます。
(3)例年と同じく、投票者一人当たりの支持票の上限は、3件までとさせていただきます。それを超える支持票をお送りいただくと無効となりますので、くれぐれもご注意ください。
(4)審査全般にわたって、応募者のみならず投票者も、匿名厳守としますので、ご安心ください。

 投票締切は、5月9日(日)(必着)とさせていただきます。

 なお、発表枠4に対する応募数が4であるからといって自動的に4件すべてが採用されるとは限りません。例年どおり、投票にもとづいた厳正な審査を行ないますので、賛同人の皆さまにおかれては、どうか積極的に支持票をお寄せくださいますよう、お願い申し上げます。

 各応募要旨について皆さまからお寄せいただいたコメントは、後日、匿名意見の形で集約して、応募者一人一人にフィードバックします。それらの意見は応募者にとって非常に役立っているとのことです。この点は、ハイデガー・フォーラムの審査方式のメリットと言えるものです。
 全賛同人の皆さま、第16回大会を成功に導くため、どうか奮って支持票をお寄せいただきたく、お願い申し上げます。

ハイデガー・フォーラム事務局(文責 古荘真敬)

5.  電子ジャーナル第14号完成版について
 コロナ禍の先行きが全く見えない中、それでも季節は確実に移り変わり、早3月を迎えることとなりました。皆様方には、年度末のお忙しい時期をお迎えのことと拝察申し上げます。
 さて、電子ジャーナル第14号につきましては、すでにご連絡申し上げておりましたように、私ども編集担当の不手際によりまして、本来投稿していただくはずの大江倫子氏と連絡がうまく取れないまま編集作業を進めてしまい、結果大江氏のご論考が掲載されていない暫定版でのアップとさせていただいておりました。この間、大江氏に執筆作業と校正作業を進めていただき、このたびご論考の掲載というところまでたどりつきました。この間、大江氏のみならず、他の執筆者の方々、そしてフォーラムの皆さまに多大なご迷惑をおかけいたしましたこと、編集責任者として改めてお詫び申し上げます。まことに申し訳ありませんでした。
 この間、補佐の酒詰悠太氏はじめ、松本直樹氏、田鍋良臣氏には、多大なご尽力をいただきましたこと、改めてお礼申し上げます。
 
編集長 秋富克哉

6.  第16回大会 応募発表者募集について
 新年あけましておめでとうございます。
 事務局からのお知らせです。当フォーラムでは、これより次回第16回大会の応募発表者を募集いたします。

 各位におかれては、下記の〈発表応募要領〉を熟読の上(特に応募資格・締切日等にはご注意ください)、奮ってご応募いただきますようお願い申し上げます。この公募は、後日、例年どおり賛同人の皆さんからの投票によって応募発表者4名を選考するためのものです。大会当日には、その4名の中から、聴衆の皆さんによる投票によりフォーラム渡邊賞受賞者が選出されますことを申し添えます。
 なお、次回大会の基調発表者に関しましては、既に、冨田恭彦様、平野啓一郎様、松本卓也様、深尾憲二朗様の皆様にご登壇を快諾していただいておりますことを、併せてご報告申し上げます。

 〈発表応募要領〉
 2021年9月18日(土)・19日(日)に甲南大学において開催予定の第16回大会の応募発表者を、以下のとおり募集します。
 第16回大会においては、統一テーマ「文学」、特集「精神医学・精神分析」の各々について二名ずつの方々に基調発表を依頼しておりますが、それとは別に、計4名の応募発表者を募集します。統一テーマ「文学」についても、特集「精神医学・精神分析」についても、その趣旨を広く捉えつつ奮って応募していただきたいのは例年通りですが、このたびの第16回大会からは新しい試みとして、上記の統一テーマと特集のいずれにも関連しない発表も応募可とします。「文学」や「精神医学・精神分析」とは直接関係しない内容に関するものであっても、年に一度のこの機会に、ご自身の最新の研究成果を披露されたい方はどうぞ積極的にご応募ください。
 応募発表者4枠、依頼講演(基調発表)者4枠の合計8つの発表からなるプログラムの構成は変わらず、また、応募発表者4枠のなかから、フォーラム渡邊二郎賞を選考することもこれまで通りです。
 選ばれた応募発表者には、基調発表者と基本的に同一条件で、発表していただきます。選考は、以下の (1)(2)(3)(4) の手順とします。

(1)実行委員会から、会員(=賛同人)メーリングリストを通して、発表希望者を募る(2021年1月)。募集枠は4名。
 *応募資格は、すでに会員(=賛同人)として登録ずみで、かつ過去2年間の大会で発表したことのない者。レジュメ締切前であれば、新規登録希望者も可とする。
 *新規登録については、規約・組織 4) の(1)参照。
(2)発表希望者は、2021年3月12日(金)までに、発表内容のレジュメを、Wordファイルまたはテキスト・ファイルの形で、フォーラム受付専用のメールアドレス heideggerforum.jp@gmail.com 宛てに添付して提出する。
 *提出レジュメは、2,000字以内、書式自由(A4判)とする。
 *内容は、「統一テーマ:文学」「特集:精神医学・精神分析」および「自由テーマ」のいずれに関するものでも構わないが、いずれに関する発表レジュメであるのかを自己申告すること。
(3)送られてきたレジュメすべてを、フォーラムのホームページに、応募者氏名を伏せた匿名の形で載せる。
 同時に、会員メーリングリストを通して、i) 発表希望レジュメHP公開の件を報告し、ii) 応募のあったレジュメのうちどの発表を聞いてみたいかに関する意見、つまり支持票(記名式)を、フォーラム受付専用のメールアドレスheideggerforum.jp@gmail.com 宛てに電子メールで寄せてもらいたい旨、会員全員に向けて告知する。
 *HPでのレジュメ公開のお知らせと、それについての意見(支持票)送付のお願いは、2021年3月15日頃までに、会員全員に対して行なう。意見(支持票)メール送付の締切は、4月12日(月)を予定。
(4)会員から寄せられた支持票の集計結果(送付者の氏名は匿名で扱う)を参考にして、大会立案担当実行委員会で、発表者を最終的に選定する。
 *採否結果を応募者に通知するさいには、応募要旨に対して寄せられた支持意見を(匿名者の意見として)伝え、 発表者には参考にしてもらう。
 *応募発表の採用決定の公表は、2021年5月頃を予定。

 なお、第16回大会の「統一テーマ」と「特集」それぞれの趣旨は、およそ次のとおりです。ご参考にしていただければ幸いです。

 *統一テーマ「文学」/特集「精神医学・精神分析」
 詩歌、小説、演劇から、映画やテレビドラマの台詞、歌謡曲の歌詞に至るまで、虚実皮膜の間にさまざまな真実を呈示する文芸の享受なくしては、私たちの精神生活は成り立たないだろう。世界内存在の現実は、いつでもすでに意味の次元において言語的に構成されつつ私たちを触発するが、私たちは、さらにその現実を、「起こり得るであろうこと、すなわち蓋然性あるいは必然性に従う可能な事柄」(アリストテレス『詩学』)を語る文学者たちの仕事を通して再解釈せずにはいられないのである。
 それにしても、何故、そのようなことになっているのであろうか。いったい文学とは何であるのだろうか。これは、実に、ホモ・ロクエンスとしての私たちにとって最も根源的な問いのひとつであり、ましてヘルダーリンを思索の伴侶としたハイデガーに親しむ私たちにとっては避けることのできない問いであろうと思われる。この問いを、私たちは、来るハイデガー・フォーラム第16回大会において、統一テーマ「文学」のもと、特集「精神医学・精神分析」と組み合わせて探究することを企図したい。ホモ・ロクエンスとしての生を営むことは、私たちもよく知るとおり、さまざまな精神の失調や病の危険に晒されつづけることを意味している。自己と他者のあいだに漂うさまざまな妄念・妄想に苦しみながら、生の現実に絶望することも稀なことではなく、ハイデガー(の/を)愛した詩人・哲学者たちのなかにも、錯乱や絶望のうちに生涯を閉じた者が幾人もいる。「文学」とあわせて、「精神医学・精神分析」をめぐる諸問題についても共に学び、ビンスワンガーやボス、ラカンなどに代表される20世紀の精神医学の潮流にも多大な影響を与えたハイデガーの思索の意味をあらたに問い直す機会としよう。

 以上、何卒よろしくお願い申し上げます。
 2021年1月12日 ハイデガー・フォーラム事務局

7.  日本学術会議会員の任命拒否問題について
 皆さまご存知のとおり、日本学術会議の第25期新規会員として推薦された6名の会員候補者の任命が、理由も明かされぬまま、菅義偉内閣総理大臣によって拒否されました。これに対して日本学術会議は10月2日、菅総理大臣に「第25期新規会員任命に関する要望書」を提出し、1.「推薦した会員候補者が任命されない理由を説明」すること、2.「推薦した会員候補者のうち、任命されていない方について、速やかに任命」することを要望しました。しかし、その後、どれほど日数を経ても、菅総理大臣がこの要望書に回答する意思を一向に示すことがないのは報道の伝えるとおりです。

 ハイデガー・フォーラムは、「哲学の自由な議論」を交わすことを目的として結集しました。この設立趣旨に鑑みて、当フォーラム実行委員会は、上記のような事態の推移に強い危機感をおぼえざるをえません。理由を明かそうともせぬ決定に、その意図を忖度して従うことを求める政治権力のありようは、わが国における哲学の自由な議論の気風を根本的に損なうとともに、社会の言論全般を危うい思考停止状態に陥らせかねないことが憂慮されます。

 私たちハイデガー・フォーラム実行委員会は、私たちの社会にとっての「自由な議論」の重要性を再認識しつつ、日本学術会議が先に提出した「第25期新規会員任命に関する要望書」に全面的に賛同することを、ここに表明します。
 私たちは、理由なく咲く薔薇の前に頭を垂れることはあっても、理由の明かされない政治的決定にひれ伏すことは将来にわたって断固として拒否します。

 2020年10月23日 ハイデガー・フォーラム実行委員会


連絡先:
113-0033 東京都文京区本郷 7-3-1
東京大学 大学院人文社会系研究科・文学部 古荘研究室気付
ハイデガー・フォーラム 代表 古荘真敬
振替口座番号: 00110-3-686764
   口座名称: ハイデガー・フォーラム

   (電子メールによるお問い合わせ:
 フォーラム受付専用メールアドレスheideggerforum.jp@gmail.comまで)