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1.第19回大会の応募発表募集について
 2024年9月21日(土)、22日(日)に高千穂大学において開催予定の第19回大会の応募発表者を、以下のとおり募集します。なお、例年どおり応募発表者のなかから、大会参加者の投票にもとづいて、ハイデガー・フォーラム渡邊二郎賞の選考がなされます。

【募集人数】 4名

【発表内容】 以下の3つから選び、自己申告すること
(1)統一テーマ「歴史」に関するもの
(2)特集「東アジアの思索」に関するもの
(3)自由テーマ

 統一テーマ「歴史」の趣旨
 ハイデガーにとって「歴史」は、教授資格試験講義「歴史科学における時間概念」から、『存在と時間』における「現存在の歴史性」の分析と未遂の課題「存在論の歴史の解体」、さらに1930年代半ば以降展開する壮大な「存在の歴史」構想、そして戦後世界を規定する「現代技術の本質」論まで、一貫して関心の的であり続けた。その議論は、ハイデガー以後の思想界にも広く影響を与えている。歴史が比類なく激動しつつある今、ハイデガーの思索は何を語るか、われわれは時代の根本気分のなかから何を聞き取るか、歴史への問いを今一度立ててみることが本テーマのねらいである。

 特集「東アジアの思索」の趣旨
 ハイデガーは、日本人留学生との交流や中国古典との接触を通して、早くから東アジア世界に強い関心を向けていた。禅や老荘思想についての理解には、たしかに時代的制約もあろう。しかし、彼が後年ますます、東アジアの思索との対話を求めていった事実は動かない。では、ハイデガーは東アジアの思索に何を求めていたのか、われわれはこの要求にいかに応じることができるか。東アジアの側から今新たな対話を試みたい。

(基調発表者として、統一テーマの方にはChristian Sommer氏と野家啓一氏、特集の方には志野好伸氏と小倉紀蔵氏にご登壇いただく予定となっております。)

【発表時間】 発表時間:30分、質疑応答50分(基調発表者と同じ条件です)

【応募資格】 会員(=賛同人)、かつ過去2年間の大会で発表していない者
締切前であれば、新規登録希望者も応募できる。新規登録については以下を参照
https://heideggerforum.main.jp/org4.htm

【応募方法】
2024年3月31日(日)までに、発表要旨をWordファイルまたはテキスト・ファイルのかたちで、本フォーラムの受付アドレス(heideggerforum.jp@gmail.com)に添付して提出する。
発表要旨は、2,000字以内、書式自由(A4判)とし、(1)統一テーマ、(2)特集、(3)自由テーマのいずれに関するものであるかを申告する。

【選考手続き】
(1)送られてきた発表要旨すべてを、フォーラムのウェブサイトに応募者名を伏せて掲載し、会員には、聴いてみたい発表への支持票(記名式)を寄せてもらう。(ウェブサイトへの公開は4月中旬、支持票の締切は5月上旬までの予定)
(2)支持票の集計結果(支持票送付者は匿名で扱う)を参考にして、大会立案担当実行委員で発表者を選出する。採否結果を応募者に通知するさいには、発表要旨に対して寄せられた意見を匿名のかたちで伝える。(発表者の決定は5月中旬を予定)

ハイデガー・フォーラム事務局

2.第18回大会報告
 事務局よりご連絡申し上げます。
 ハイデガー・フォーラム第18回大会は、さる9月23・24日の2日間、大阪教育大学天王寺キャンパスの会場とZoomミーティングルームにて、ハイブリッド形式で開催されました。おかげさまで、大過なく所定のプログラムを進行し、例年同様、充実したご発表の数々と活発な質疑応答を楽しむことができました。人数制限のなくなった対面会場には多くの賛同人の皆さん、一般聴講者の方々をお迎えし、コロナ禍以前と同様の活気が戻ってきたように感じられ、大変嬉しく存じました。
 力のこもった興味深いご提題をくださった8名の発表者の方々、司会をご担当いただいた8名の皆さま、そして、対面およびオンラインの会場にご参加くださった沢山の賛同人の皆さまに、重ねて心より御礼申し上げます。また「悪」という難しいテーマを、美しい大会ポスターのデザインに仕上げてくださいました中野仁人さん、行き届いた会場準備をしてくださった開催校の松本啓二朗さんを初めとする実行委員の皆さん、オンライン会場との接続にご尽力いただいた貫井隆さん、酒詰悠太さん、阿部将伸さん、岡田悠汰さん、鷲原知宏さん、そして、事務局の丸山文隆さんにも心より感謝申し上げます。

 さて、一般発表の部の3名以上の発表を聞かれた皆さんの投票によって(一般発表枠4名の中から)選ばれる恒例の「ハイデガー・フォーラム渡邊二郎賞」の選考レースは、総投票数18票(有効投票数18票)のうち、見事、竹之内裕文さんが最も多くの票を獲得されましたことを、ここにご報告申し上げます。この結果に基づき、渡邊賞選考委員会における厳正な選考会議を経て、第8回ハイデガー・フォーラム渡邊二郎賞は、竹之内裕文さんが受賞されることに決まりました。竹之内さん、おめでとうございます。記念品と副賞は、来年度の第19回大会会場にて授与させていただきますことをご了承ください。

 なお、大会2日目に行なわれた総会においてご承認いただいた「会計資料」を、ホームページの「会員=「賛同人」」のページ下の「会計報告」2023年とある箇所にアップロードさせていただいたことを申し添えます。

 最後に、来年の第19回大会の会期・開催校・テーマ案、および事務局の移動についてお知らせいたします。
 開催会場は高千穂大学、会期は2024年9月中旬から下旬、統一テーマと特集は、それぞれ「歴史」と「ハイデガーと東アジアの思索」となる予定です。種々の調整を経て、詳細を確定できるのは今年度末となりますことを何卒ご了承ください。ホームページの「大会情報」欄には、来年の会場と会期に関する最新情報を掲載いたしますので、時折ご確認いただければ幸いです。来年もまた、生き生きとした哲学的交流と活発な議論のための広場を立ち上げるべく、大会立案部門では基調発表者4名の方々への発表依頼に目下鋭意取り組んでおります。どうかご期待ください。
 また、ハイデガー・フォーラムの事務局は、これをもちまして大阪教育大学に移動します。新たに事務局代表をつとめる松本啓二朗さんを中心に新たな第19期実行委員会を組織し、より機能的なフォーラム運営を図っていく所存です。
 今後とも当フォーラムの活動にご理解とご協力を賜れば幸いです。どうぞお願い申し上げます。

ハイデガー・フォーラム事務局(文責 古荘真敬)

3.第18回大会の開催について
 事務局よりご連絡申し上げます。
 来る9月23日(土)・24日(日)に開催されますハイデガー・フォーラム第18回大会は、大阪教育大学(天王寺キャンパス)西館 講義室AおよびZoomによるオンライン・ミーティングルームを用いたハイブリッド方式にて開催させていただきます。

 本大会へのご参加を希望される会員(賛同人)の皆様におかれては、
(1)対面参加の場合は、会員宛てメーリングリストのEメールにてお知らせしたGoogleフォームにて大会と懇親会の出欠をお知らせください。参加費は、大会当日受付にてお支払いいただけます。発表資料等は、事前に本ウェブサイトの「大会情報」欄より各自でダウンロード・印刷していただきますようお願いします。
(2)オンライン参加の場合は、やはり会員宛てメーリングリストのEメールにてお知らせしたURLリンクにて事前の参加登録のうえ、大会参加費については、当フォーラムの郵便振替口座に大会前日までにお振り込みください。

 聴講を希望される非会員の皆様におかれては、直接、対面会場へお越しください。コロナ禍以前と同様、一日当たり1,000円の参加費(高校生500円)で、どなたにもご聴講いただけます。

 また、恒例の「フォーラム渡邊賞」の選考は、第15回大会以来のやり方を踏襲して、今回もGoogleフォームを用いたオンラインでの審査を実施いたします。対面会場にお越しの方々には、投票フォームのURL等が記載された案内紙を大会当日お渡しします。また、オンライン参加の皆さまには、オンライン・ミーティングルームへの事前登録に際して送られたEメールのなかでお知らせした要領にしたがってご投票をお願いいたします。

 今大会のプログラムもまた、「大会情報」欄に記載のとおり錚錚たる論者の皆さまにご登壇をお願いするとても充実したものとなっております。かねてお知らせの通り、今年度の統一テーマは、「悪」です。われわれ自身の自己理解・相互理解を蝕む「悪」、あるいはハイデガーに倣って言えば、さまざまなモノやヒトが技術的に計算・調達可能な情報の束として生産消費されるなか「人間の本質」が荒廃しゆくことの意味ついて思索するためのヒントを探るべく、本年は、越門勝彦氏、Matthias Fritsch氏を基調発表者としてお迎えします(当初ご登壇の予定だった中島義道氏のご発表は、ご事情により取り止めとなりました)。また特集「解釈学」では、われわれ個々人が反省的には見透すことのできない自らの世界理解や人間理解の奥底に潜むものについての思いを凝らし、われわれを呼び求め促す「出来事」について思索するための道を求めつつ、齋藤元紀氏、杉村靖彦氏に基調発表をお願いします。これらとあわせて、例年と同じく、四名の応募発表(うち一名が統一テーマ「悪」、一名が「解釈学」、二名が自由テーマに関する発表)も行ないます。

 今大会よりふたたび多くの皆さんと直接顔を合わせ、哲学の自由や議論を交わせることを楽しみにしています。どうぞよろしくお願い申し上げます。
ハイデガー・フォーラム事務局(文責 古荘真敬)

4.電子ジャーナル第17号の配信について
 残暑厳しき折り、皆様方には、いかがお過ごしでしょうか。
 電子ジャーナル第17号が出来上がりましたので、配信させていただきます。
 まずは、ご論考をお寄せいただいた発表者の皆様、ご執筆のみならずご校正を含め、多大なご協力をいただきましたこと、この場をお借りして心よりお礼申し上げます。まことに有難うございました。 と同時に、編集側の事情により、作業が大幅に遅れましたこと、この場をお借りして心よりお詫び申し上げます。
 フォーラムの皆様には、上のような次第で、例年より遅くなりましたが、執筆者の方々が大会時の議論を通して改良を加えられたご論考を、当日の熱い議論を思い起こしながら味わっていただければ幸いです。
 最後に、貴重な時間を割いて細かな校正作業に携わって下さった編集スタッフ、補佐の酒詰悠太氏、田鍋良臣氏、貫井隆氏の多大なご尽力に、感謝と慰労を申し上げます。酒詰氏は、従来通り、各執筆者との交渉と連絡の全般を担当して下さいました。また、その酒詰氏から今回新たに校正の主要業務を引き継がれた貫井氏には、種々の作業に初めて取り組んでいただきました。そのつど先輩として補助をいただいた酒詰氏と田鍋氏に、改めて感謝申し上げます。
 最後になりましたが、ジャーナルの表紙は、いつものように、制作者中野仁人氏に加工していただきました。中野氏にも心よりお礼申し上げます。

編集長 秋富克哉
 
5.  日本学術会議会員の任命拒否問題について
 皆さまご存知のとおり、日本学術会議の第25期新規会員として推薦された6名の会員候補者の任命が、理由も明かされぬまま、菅義偉内閣総理大臣によって拒否されました。これに対して日本学術会議は10月2日、菅総理大臣に「第25期新規会員任命に関する要望書」を提出し、1.「推薦した会員候補者が任命されない理由を説明」すること、2.「推薦した会員候補者のうち、任命されていない方について、速やかに任命」することを要望しました。しかし、その後、どれほど日数を経ても、菅総理大臣がこの要望書に回答する意思を一向に示すことがないのは報道の伝えるとおりです。

 ハイデガー・フォーラムは、「哲学の自由な議論」を交わすことを目的として結集しました。この設立趣旨に鑑みて、当フォーラム実行委員会は、上記のような事態の推移に強い危機感をおぼえざるをえません。理由を明かそうともせぬ決定に、その意図を忖度して従うことを求める政治権力のありようは、わが国における哲学の自由な議論の気風を根本的に損なうとともに、社会の言論全般を危うい思考停止状態に陥らせかねないことが憂慮されます。

 私たちハイデガー・フォーラム実行委員会は、私たちの社会にとっての「自由な議論」の重要性を再認識しつつ、日本学術会議が先に提出した「第25期新規会員任命に関する要望書」に全面的に賛同することを、ここに表明します。
 私たちは、理由なく咲く薔薇の前に頭を垂れることはあっても、理由の明かされない政治的決定にひれ伏すことは将来にわたって断固として拒否します。

 2020年10月23日 ハイデガー・フォーラム実行委員会


連絡先:
〒582-8582 大阪府柏原市旭ヶ丘4-698-1
大阪教育大学 松本研究室内
ハイデガー・フォーラム 代表 松本啓二朗
振替口座番号: 00110-3-686764
   口座名称: ハイデガー・フォーラム

   (電子メールによるお問い合わせ:
 フォーラム受付専用メールアドレスheideggerforum.jp@gmail.comまで)